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固定資産税に延滞金は発生するの?覚えておきたい損しない方法

固定資産税に延滞金は発生するの?覚えておきたい損しない方法

固定資産税は、土地や建物の所有者に対して毎年発生します。これらの納付をうっかり忘れてしまった場合、どのようなことが起こり得るのでしょうか。

固定資産税は、法律で定められた税金であるため、必ず納めなければなりません。延滞した際には延滞金が発生し、最悪の場合には財産を差し押さえられてしまいます。

本記事では、固定資産税の概要や延滞時の対応について解説していきます。土地や建物を所有し、毎年固定資産税を納めている方は参考にしてみてください。

固定資産税を延滞するとどうなるのか

固定資産税は、土地や建物などの所有者に対して、毎年1月1日に課せられる税金です。

納期限までに支払うことが原則ですが、うっかり延滞してしまう方もいるようです。ここでは、固定資産税を延滞するとどうなるのか詳しく解説していきます。

固定資産税の支払い方法

固定資産税は、毎年4月から6月にかけて各自治体から納付書が送付されます。4月からの1年間を4つの期間に分けており、それぞれの期間の納付期限までに納める必要があります。また、4回に分けて支払うことなく、一括で納付することも可能です。

固定資産税の納付は、納付書と納付金額を各市町村の窓口や金融機関、郵便局、コンビニなどに持参することで行えます。詳細については、納付書に記載されているためご確認ください。

固定資産税を延滞すると延滞金が発生する

固定資産税を分納する際に、1期目の納付期限は覚えていたが2期目以降の納付期限を忘れてしまったという方が散見されます。

固定資産税を未納のままにしてしまうと、地方税法の規定によって延滞金が発生します。延滞金は過ぎれば過ぎるほど金額が増えていくため、未納であることに気づいたら速やかに支払うことが重要です。

また、納付期限を過ぎた納付書は、コンビニなどでの支払いに対応していない場合も多いので注意が必要です。期限を過ぎた際の納付方法は、各自治体によって異なるため確認してみましょう。

延滞金の計算式

固定資産税の延滞金は、納期の翌日から1ヶ月までと、1ヶ月を超えた日からで税率が異なります。従って、延滞金を計算する際には、1ヶ月までの延滞額と、1ヶ月を超えた日からの延滞額の合計額を延滞金とします。

延滞金の計算式について、下記に記載しますので参考にしてみてください。また、1,000円未満の金額については切り捨てられるため、算出された延滞金が1,000円未満であれば、延滞金は発生しません。

  • A=(税額×納期限翌日から1ヶ月までの日数×2.6%※a)÷365日
  • B=(税額×納期限1ヶ月を経過した日から納付までの日数×8.9%※b)÷365日
  • A+B=延滞金

延滞金を支払わないとどうなるのか

納付し忘れた固定資産税を、そのまま支払わないでいるとどうなるのでしょうか。ここでは、延滞金を支払わなかった場合について解説していきます。

財産を差し押さえられる

固定資産税は、法律で定められて税金であるため必ず納付しなければいけません。

延滞し続けることにより延滞金は増える一方で、最悪の場合には、給与や不動産などの財産を差し押さえられてしまうので注意が必要です。

納付できない事情がある場合

経済的な事情などにより、固定資産税の納付ができない事情がある場合は、納付期限が過ぎる前に各自治体の窓口へ相談しましょう。生活保護を受給していたり、災害等で大きな損害を受けたりした場合、状況によっては固定資産税の軽減や免除を受けられる可能性があります。

また、軽減や免除を受けられなくとも、分割納付に対応してくれる場合もあるので、まずは納付期限を過ぎる前に相談してみましょう。

納付について不服がある場合

固定資産税の金額を決定する固定資産の価格は、毎年3月31日までに決定されます。この決定に不服がある場合、納税通知書を受け取ってから3ヶ月以内に固定資産評価審査委員会に申出をすることができます。

また、固定資産の所有者や固定資産税の減免など、価格以外の事項については、納税通知書を受け取ってから3ヶ月以内に各自治体へ申出することができます。

ただし、これらの不服申出を行った場合でも、固定資産税は1度納付する必要があります。不服の申出を理由として固定資産税を納めないでいると、通常の延滞と同様に督促状が発行され延滞金が発生します。審査の結果により税額が減額された場合は、1度納めた固定資産税から減額分が返金されます。

延滞金の支払い方法

固定資産税の延滞金は、各自治体の窓口で固定資産税と共に支払うから、後日送付されてくる延滞金納付書によって納付しましょう。

また、延滞金は1,000未満であれば切り捨てられるため、固定資産税のみを銀行で支払うケースもあります。

まとめ

本記事では、固定資産税の概要や延滞時の対応について解説してきました。

記事の結論

固定資産税を延滞は延滞金が発生するのみではなく、最終的には不動産などの財産を差し押さえられてしまう可能性があります。

滞納に気づいた場合、一刻も早く納付するようにしましょう。また、納付が困難である特段の事情がある場合、納期限が到来する前に必ず各自治体へ相談するようにしましょう。

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