目次
はじめに
事業を始めることは、アイディアとやる気があれば誰でもできます。起業の動機は自分のやりたいことや社会貢献など様々で、利益ばかりとは限りませんが、利益を上げなければ持続することができないので、利益を目的としない企業はないといっても過言ではありません。一方で、利益を出さなければ企業は持続できませんが、利益が出ていたとしても資金繰りに詰まってしまえば黒字でも突然の倒産を迎えてしまうことがあります。黒字を目指すあまりに資金繰りの悪化から倒産してしまったら本末転倒になってしまいます。黒字なのに資金繰りが悪化してキャッシュフローが行き詰まることを黒字倒産といいますが、その原因は資金回収サイクルや棚卸資産の在庫などに多くの場合原因があります。
倒産とは?
一般的にですが、会社は、赤字でも倒産しません。例え1年間の収支が赤字であっても会社を存続できるだけの体力があれば問題はないですが、ずっと赤字であれば、いずれ倒産する可能性はあります。なので、赤字=倒産ではないのです。
倒産の定義としては、会社経営を存続できなくなったときと言えます。存続できなくなる要因としては特に、外部への支払いが出来なくなった(支払不能になった)ときに会社は倒産せざるを得ない状況であるといえます。
黒字でも会社が倒産するケース
具体的に、黒字倒産してしまうケースとはどのような時でしょうか。
かなり、極端な例ですがモデルケースを紹介します。株式会社Aを経営しているAさんは、基本的に現金ではなく売掛金や買掛金といった掛取引しています。以下のような取引があった場合、黒字倒産してしまいます。
・資本金(現金)100万円
・10月18日⇒仕入れ:150万円(支払いは翌月末)
・11月7日⇒売上:200万円(回収は翌月10日)
上記のような取引があった場合、見た目上は50万円の黒字となります。ですが、支払いのタイミング(11月末)では手元に売り上げの200万は入っておらず、資本金から捻出する必要があります。その為、支払うべき150万円が無く、不渡りを出してしまい倒産に追い込まれてしまいます。
黒字倒産を防ぐには
仕入や在庫を抱えるビジネスでは、売上が無くても仕入代金は必ず支払わなければなりません。仕入から回収までの期間が長くなればなるほど、黒字倒産しないためにも、その期間をつなぐための資金が必要になります。ご自身のビジネスにおいてのキャッシュフローを意識してしっかりとした資金調達を考えておく必要があります。
資金調達の手段として分かりやすいのは借入金です。また、基本的に売掛でのビジネスモデルなのであれば、売掛金を売却して資金調達ができるファクタリングは有効な資金調達の手段と言えます。
まとめ:黒字よりも現金!?
黒字であることが良いのは明白ですが、キャッシュフローや資金繰りを見越した黒字経営を行うことが最も重要です。この記事を読んでいただいた方ならすでに理解されていると思いますが、黒字だから安心というわけではないということです。
黒字であることよりも手元の現金がある方がなによりも重要。
このことを常に意識してキャッシュフローや資金繰りを考えてみてください。
資金の先生では資金調達のAIテストを無料で受けることができます。
現在少しでも資金調達を考えている方は是非、お試しでやってみてください!